
東京都個人タクシー協同組合
世田谷第二支部

個人タクシー開業支援
まずは必要なことを知る 最終更新2025/5
/ 個人タクシーになる /
個人タクシーになるためには
難しいことはないので3つの段階をクリアするだけと考えみると良いです
主な流れ
資格・運転要件を満たす
資格要件
ハイヤータクシー等の経験が10年以上
(運送業など運転を職業とする業種においての経験年数については半分を認める)
無事故無違反期間(期間は年齢に拠る)
定期預貯金200万円
(新規・譲渡譲受申請時に残高証明。受験時は不要)
都内23区(武蔵野・三鷹含む)在住
※新規・譲渡申請時に於いて
5年以内に刑法等の前科や麻薬取締法などで処分を受けていない者
65歳未満
POINT 10年勤めたか、無違反期間3年以上あるか
運転要件
35歳未満
申請日前継続して10年以上区域内同一ハイタク事業者に雇用され申請日前10年間無事故無違反であること
36歳~39歳
申請日前10年間無事故無違反の者は、40歳以上の要件とすることができる
または
10年以上区域内で運転を職業として、うち5年以上区域内でハイタク運転を職業とし、申請日前継続して3年以上区域内ハイタク運転を職業とする
40歳~64歳
10年以上運転を職業とする、および申請日前3年以内2年以上区域内ハイタク運転を職業とする
※関東運輸局自動車交通部旅客第二課045-211-7246でも丁寧に対応してくれます
試験を受ける
※令和7年5月より地理試験は廃止されました。
法令試験は決して難しくなく、○×のマークシートと少しの穴埋め。実務必携(教本)をある程度読み込めば答えられます。関東圏の合格率は70から90%といわれています。
世田谷第二支部では支部事務所内の会議室で勉強会を開催しています。
毎月2回をめどに、火曜日か木曜日を基本に、受講生、支部の予定等を考慮して開催日を決定しています。
試験対策は支部から選りすぐりの講師陣が対応し、レベルに合わせて合格まで確実に指導いたします。
試験は年三回。3月、7月、11月です。今後は法令試験のみですが、譲渡後試験と事前試験では申請時期が異なります。支部へご確認ください。
POINT 難関だった地理試験が廃止。個人へのハードルは無事故期間のみ
譲渡または新規許可を受ける
試験に受かったら譲渡申請、または一部再開した新規枠への申請となります。譲渡は認可権と車両をそのまま譲り受けるというものです。申請から認可がおりるまで約3ヶ月かかります。この期間に交通違反をすると認可申請そのものが取り消されることから、もっとも慎重に過ごす時期となります。
試験・申請時期や認可のスケジュールはこちらのサイトをご参考ください。→
POINT 認可がおりるまで、絶対に違反をしない
個人と法人の収入の違い知ってますか

実はけっこうみんなが知らないこと。
個人のベテランほどあまり話さない、会社勤め(法人タクシー)と個人タクシー収入の違いってどれくらい?
タクシー会社勤めをしていると個人タクシーの情報は多いでしょう。仕事しながらの試験勉強は簡単ではないとか、独立したら誰も守ってくれないとか、個人開業は不安もあるものです。その中でも一番知りたいのは収入の差ではないでしょうか?今の法人でも十分食べていけているし、無理してまで個人タクシーになる魅力を感じられないと思うかもしれません。
本当にそうでしょうか?
個人タクシーの先輩に法人時代との収入の差を尋ねたことがある方は多いと思います。しかしたいていのベテラン運転手は曖昧に話します。人による、とか、営収次第とか、言われますよね。
下の収入表は一例ではありますが、各々やる気次第で大きく変わる個人タクシー運転手が伝えにくかった収入の内容です。
同じ月営収60万円の比較
(法人個人共に他に所得税・地方税・消費税等別途掛かります)
(一例)法人会社勤務の場合
営収 600,000円×63%(仮定)
社保・雇用保険等諸費 60,000円
手取り月収 318,000円
(一例)個人タクシーの場合
営収 600,000円
組合費・共済(保険)等含 50,000円
燃料 30,000円
国保・年金(概算) 34,000円
駐車場 20,000円
車検・整備費用(月割)10,000円
手取り月収 456,000円
差額138,000円
これだけでは年160万程度の差ですが、個人タクシーがすごいのはここからだとご存知でしょうか?
掛かる経費は変わらず、稼ぐ分だけそのまま上乗せされるということです。個人タクシーは交代のためにあわてて帰庫する必要もなく、体調に合わせて労働時間が決められます。(法規上は月2日以上の休日を取ることのみ)
点呼のための朝の時間や、帰庫して洗車していた時間、それに通勤時間を営業時間にあてればそれだけで毎日1時間以上は変わります。今までと同じ労働時間内で収入に大きな差が出るのがわかるでしょう。
例として70万稼ぐと燃料費が1万円あがったとしても他の経費は変わらず、手取りは54万円を超えます。もちろん法人勤務も売上をあげれば歩合利率は上がります。しかし時間の制約がある中で更に稼ぐのは簡単ではない。
10年勤務してきた方々は皆さんよくご存知ですよね。
だからこそ、真面目にやる人ほど個人タクシーになるべきだなのが自明なのです。
タクシー業務という同じリスクの中、同じ労働時間にもかかわらず、努力して稼いだ営収をいつまで会社に払い続けますか?
個人はリスクが高いですか? では会社は守ってくれますか?
我々タクシー運転手はどこにいても独りであることに代わりありません。同じプロなら稼ぐプロになってください。
独立・いつまでも会社は自分を守らない

配車アプリ活性の時代に入り、法人所属の会社員としてタクシー運転手をやっていても十分に稼げる時代に入ったと考えている方も多いのではないでしょうか。今の法人運転手2割から3割がコロナ禍後に入社した方々だといわれています。その方々からすればアプリ配車が可能になる前までの不況の時代、リーマンショックや東北震災後の先の見えない業界の低迷期は想像できないかもしれません。しかしそれは突然に、大抵無慈悲にやってきます。
タクシーはそういう時代の波に直接的に大きく翻弄されます。その時会社は運転手を助けてはくれません。
コロナ禍が良い例です。完全歩合性だった時代は自らの責任として稼げなくなった者は去っていきました。では現在のように一部固定性で会社が保障する場合はどうでしょう。今度会社は次の不況の度ごとに少しずつ制度を変え、金額を変えて保障を減らし、または無くしていく。そもそも保障される制度が法的に担保されたものでない以上、ずっと守られることなどないのです。会社は生き残るために人を減らしていくのが摂理です。時代の波が来るたびにそれを何度も繰り返しているのです。
大手タクシー会社のトップは業界を牽引する担い手でありながら、一方でアプリを独占化し、効率的な仕事を自社に優先させた件で公正取引委員会から独禁法違反の調査を公表されました。(令和7年3月)同じ業界新聞の別紙面では同一人物がタクシーの自動AI化を強く推し進めています。政治家や巨大IT企業の旗振り役となって自動化に向かっている。二つの行動の原理は単純な自社の利益です。それを責めることはできません。
実際数年後には自動運転車が走り出すかもしれませんが、そうなればタクシー運転手は徐々に無用になります。24時間文句もいわず走り続けてくれる自動運転にシフトしていきたいのです。
我々運転手が生き残っていくには「運転手としてのプレミア」をつけていく他ありません。自動じゃない人間の運転が逆に貴重になる時代がきます。その時、法人に残っていて本当に大丈夫でしょうか。
運転手一人ひとりが自立して国の認可と権利を持ち、自らの意思でビジネスを行えるのは個人タクシーしかありません。仮に時代が自動化しようと権利を持っていれば生き残れます。
少し先を見て、個人タクシーになってみませんか。
アクセス・問い合わせ
営業時間
月曜-金曜
10:00 am – 12:00 pm
13:00 pm – 16:00 pm
※連休等カレンダーに拠る
住所
〒157-0071 東京都世田谷区千歳台5丁目25−8 タカノ第2コーポ 地下1階A